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酷暑日(こくしょび)とは?基準の気温や猛暑日との違いをわかりやすく解説

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天気予報やニュースで「酷暑日(こくしょび)」という言葉を耳にする機会が増えたと感じている方も多いのではないでしょうか。

酷暑日とは、最高気温が40℃以上になる日を指す気象用語で、2026年に気象庁が新たに予報用語として採用したばかりの新しい言葉です。

「猛暑日とは何が違うの?」「何度から酷暑日なの?」と気になっている方も少なくないと思います。実は、猛暑日の基準である35℃と酷暑日の40℃の間には、体への負担に大きな差があります。

この記事では、酷暑日の定義や基準の気温、猛暑日との違い、気温が上がっている背景、そして今すぐできる暑さ対策まで、気象庁などの公式情報をもとにわかりやすくまとめました。

この記事でわかること
  • 酷暑日の定義と基準の気温(40℃以上)、気象庁に採用された経緯
  • 猛暑日との違い(数値・体への影響・観測データ)
  • 酷暑日が増えている原因(地球温暖化・ヒートアイランド現象)
  • 屋外・室内でできる暑さ対策と、暑さ指数(WBGT)の使い方
目次

酷暑日(こくしょび)とは?意味と基準の気温

酷暑日とは、1日の最高気温が40℃以上に達した日のことを指します。これまで暑さの最上級は「猛暑日」でしたが、それをさらに上回る暑さを表すために生まれたのが「酷暑日」です。

酷暑日の定義は最高気温40℃以上

酷暑日は、その日の最高気温が40℃以上を記録した日と定義されています。気象庁が予報用語として定めた正式な用語で、なんとなく使われている俗称ではありません。

40℃という気温は、人間の平熱(およそ36〜37℃)を大きく上回る数値です。外気温が体温より高くなると、汗をかいても体の熱を十分に逃がせなくなり、熱中症のリスクが急激に高まります。つまり酷暑日は、単に「とても暑い日」ではなく、命に関わるほど危険な暑さの日だということを示しています。

なお、この40℃は1日の平均ではなく最高気温で判断されます。気象庁の観測は決められた条件の場所で測られるため、直射日光が当たるアスファルトの上などはさらに高温になっている可能性があります。観測上で40℃でもこれほどの危険度ですから、体感はそれ以上だと考えておくとよいでしょう。

酷暑日はいつから使われる?気象庁が2026年に正式採用

酷暑日が気象庁の予報用語として正式に採用されたのは、2026年4月17日です。気象庁はこの日、最高気温40℃以上の日の名称を「酷暑日」に決めたと発表し、2026年の夏から天気予報などで使うことになりました。

採用までの経緯を整理すると、次のようになります。

できごと
2007年気象庁が「猛暑日」(最高気温35℃以上)を予報用語に採用
2018年埼玉県熊谷市で当時の国内最高41.1℃を記録
2022年日本気象協会が独自に「酷暑日」(40℃以上)を使い始める
2025年群馬県伊勢崎市で41.8℃を記録、40℃以上が過去最多の延べ30地点に
2026年2〜3月気象庁が名称を募るアンケートを実施
2026年4月17日気象庁が「酷暑日」を予報用語に正式採用、夏から運用

名称はアンケートで最も支持を集めた「酷暑日」に決まりました。ちなみに2番目は「超猛暑日」で、ほかに「極暑日」「炎暑日」などの候補もあったそうです。40℃を超える日が毎年のように観測されるようになり、猛暑日の上に位置する用語が必要だと判断された、という背景があります。

気象庁が定める暑さの段階(夏日・真夏日・猛暑日・酷暑日)

気象庁は、1日の最高気温に応じて暑さの段階を示す用語を定めています。一覧にまとめました。

用語基準(最高気温)ポイント
夏日(なつび)25℃以上半袖で過ごせるくらいの暖かさ
真夏日(まなつび)30℃以上本格的な夏の暑さ。こまめな休憩を
猛暑日(もうしょび)35℃以上体温に近い気温。外出を控えたい場合も
酷暑日(こくしょび)40℃以上体温を超える危険な暑さ。最大限の警戒を

5℃刻みで段階が設けられていますが、体への影響は気温に比例して増えるわけではなく、35℃を超えたあたりから急激にリスクが高まると言われています。予想最高気温を聞いたときに「今日はどのレベルの暑さなのか」を判断できるよう、覚えておくと安心です。

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酷暑日と猛暑日の違いは?基準気温と体への影響を比較

酷暑日と猛暑日は、どちらも厳しい暑さを表しますが、基準となる気温がはっきり異なります。数値・体への影響・実際の記録の順に見ていきましょう。

猛暑日は35℃以上・酷暑日は40℃以上

猛暑日と酷暑日のいちばんの違いは、基準の最高気温が5℃異なる点です。猛暑日は35℃以上で2007年に採用された用語、酷暑日は40℃以上で2026年に採用された用語です。

項目猛暑日酷暑日
基準の最高気温35℃以上40℃以上
予報用語の採用2007年2026年
危険度の目安高い極めて高い

たった5℃の差に思えるかもしれませんが、35℃から40℃への上昇は体にとって大きな負担の違いになります。猛暑日も十分危険ですが、酷暑日はそのさらに上をいく、命に関わるレベルの暑さとして区別されています。

猛暑日と酷暑日では体への負担がどう変わる?

気温が40℃を超える酷暑日になると、体温調節機能が追いつかなくなるリスクが格段に高まります。外気温が体温より高くなると、汗をかいても蒸発しにくく、体内の熱を外へ逃がしにくくなるためです。

気温帯体への主な影響
35〜39℃(猛暑日)発汗量が増え、脱水症状や熱中症のリスクが高まる
40℃以上(酷暑日)体温調節が難しくなり、重症の熱中症や意識障害の危険が急上昇

特に注意したいのは、気温が体温を超えると日陰にいるだけでは十分な対策にならないという点です。猛暑日なら日陰や水分補給である程度対処できますが、酷暑日では空調の効いた室内に避難すること自体が必須の対策になります。猛暑日と酷暑日では「対策のレベルを切り替える」意識を持っておくと安心です。

日本で記録された40℃以上の事例(2025年に41.8℃)

日本ではかつて40℃を超える日はごくまれでしたが、近年は各地で観測されるようになっています。国内の観測史上最高気温は、2025年8月5日に群馬県伊勢崎市で記録された41.8℃です。

記録日観測地点最高気温
2025年8月5日群馬県伊勢崎市41.8℃
2018年7月23日埼玉県熊谷市41.1℃
2020年8月17日静岡県浜松市41.1℃
2013年8月12日高知県四万十市41.0℃

気象庁によると、2018年以降は40℃以上を観測する地点が毎年出ており、2025年は過去最多の延べ30地点で40℃以上を記録しました。かつては「滅多に起こらない異常事態」だった40℃超えが、いまでは毎年のように起こりうる現実的なリスクになっています。

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酷暑日が増えている背景は?地球温暖化とヒートアイランド現象

40℃を超える日が年々増えている背景には、日本の気温が長期的に上昇しているという現実があります。「昔はこんなに暑くなかった」という感覚は、統計にもはっきり表れています。

40℃超えの日が増えている

日本で40℃を超えた記録は、そのほとんどが2000年代以降に集中しています。1990年代までは極めてまれでしたが、2000年代以降は各地で40℃を突破するようになりました。

気象庁によると、日本の年平均気温は長期的に100年あたり約1.44℃の割合で上昇しています(2026年時点)。猛暑日の年間日数も全国的に増える傾向にあり、この流れのなかで酷暑日も今後さらに身近になっていく可能性があります。

都市部で気温が上がりやすい理由

40℃超えが出やすい場所を見ると、内陸の都市や大都市圏の周辺に集中する傾向があります。これには「ヒートアイランド現象」と呼ばれる、都市部の気温が郊外より高くなる現象が関係しています。主な要因は次のとおりです。

主な要因具体的な内容
地表面の変化アスファルトやコンクリートが熱を蓄え、夜間も放熱し続ける
緑地・水面の減少植物の蒸散や水の蒸発による冷却効果が失われる
人工排熱エアコン室外機・自動車・工場などから熱が排出される
建物の密集高層ビルが風の通り道を遮り、熱がこもりやすくなる

都市のヒートアイランド現象は、周辺地域の気温にまで影響を及ぼします。お住まいが都市部かどうかにかかわらず、影響は広い範囲に及ぶ可能性があります。

今後さらに酷暑日は増える?

環境省や気象庁の将来予測では、温室効果ガスの排出が今のペースで続いた場合、今世紀末には全国で猛暑日・酷暑日の日数が大幅に増えるとされています。すでに起きている気温上昇は短期間で元に戻るものではないため、酷暑日を「これから当たり前になるかもしれない暑さ」として、今のうちから備えておくことが大切です。

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酷暑日に備える暑さ対策

酷暑日では、普段どおりの過ごし方だけでは身を守れない場合があります。「猛暑日の対策はしているから大丈夫」と思わず、もう一段引き上げた対策を意識しましょう。

屋外での過ごし方と水分・塩分補給

まず心がけたいのは、不要不急の外出をできるだけ控えることです。どうしても外出が必要な場合は、次のポイントを意識してみてください。

対策のポイント具体的な内容
時間帯の工夫気温がピークになる午前10時〜午後3時頃の外出はなるべく避ける
こまめな水分補給のどが渇く前に少量ずつ(1時間にコップ1杯程度が目安)
塩分の補給汗をかいたら塩分タブレットや経口補水液も活用する
直射日光を避ける日傘や帽子を使い、できるだけ日陰を歩く
こまめな休憩涼しい場所で体を冷やし、無理をしない

「のどが渇いた」と感じたときには、すでに脱水が始まっている可能性があります。酷暑日には意識的に水分と塩分を補給してください。屋外で過ごす時間が長い方は、冷却タオルや携帯型の小型扇風機を取り入れると、体温上昇を抑える助けになります。

室内での暑さ対策(エアコン・遮熱グッズ)

「家の中なら安心」と思いがちですが、酷暑日は室内でも熱中症のリスクがあります。実際、熱中症で搬送される方の多くが室内で発症しています。

室内対策ポイント
エアコンの設定室温が28℃以下になるよう調整する
遮熱カーテン窓からの直射日光を遮り、室温の上昇を抑える
すだれ・よしず窓の外側に設置すると、室内に届く熱を減らせる
扇風機の併用冷気を部屋全体に循環させ、効率よく室温を下げる
温湿度計の設置室温・湿度を目で確認し、感覚だけに頼らない

電気代を気にしてエアコンを我慢する方もいますが、酷暑日のエアコンは命を守るための設備です。無理をせず、しっかり稼働させてください。

高齢者や子どもがいる家庭で注意したいこと

高齢の方は暑さやのどの渇きを感じにくくなる傾向があり、気づかないうちに体調を崩すことがあります。小さなお子さまは体温調節の機能が未発達で、身長が低いぶん地面からの照り返しの影響も受けやすいです。

対象特に気をつけたいこと
高齢の方周囲が声をかけて水分補給を促す・エアコンの使用を確認する
小さなお子さま外遊びの時間を制限する・ベビーカー内の温度に注意する

ご本人が「大丈夫」と言っていても、周囲が気を配ることが何よりの対策になります。酷暑日は普段の暑さとは別物として、家族で声をかけ合いながら過ごしましょう。

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あわせて知りたい暑さの用語と情報

暑さに関する用語や指標も知っておくと、より的確に身を守る判断ができます。

熱帯夜・暑さ指数(WBGT)とは

日中の暑さを示す「夏日・真夏日・猛暑日・酷暑日」に加え、夜間の暑さを表す「熱帯夜」も生活に影響します。熱帯夜は最低気温が25℃以上の夜のことで、気温が下がりきらず睡眠の質が落ちることで翌日の体調にも影響します。日中の酷暑日と夜の熱帯夜が重なる日は、体が休まる時間がほとんどなくなるため特に注意が必要です。

暑さの危険度は、気温だけでなく「暑さ指数(WBGT)」もあわせて確認するのがおすすめです。WBGTは気温・湿度・輻射熱の3つを総合的に評価した指標で、同じ気温でも湿度が高いと体感やリスクは大きく変わります。環境省などが示す危険度の目安は次のとおりです。

WBGT値区分推奨される行動
31以上危険外出を避け、涼しい室内で過ごす
28〜31厳重警戒激しい運動は中止し、こまめに休憩
25〜28警戒積極的に水分・塩分を補給する
25未満注意通常の熱中症予防を心がける

環境省の「熱中症予防情報サイト」では全国のWBGTをリアルタイムで確認できます。

環境省・気象庁の情報をチェックする方法

暑さに関する判断は健康に直結するため、環境省や気象庁などの公的機関の情報を確認するのが最も確実です。

情報源主な内容
気象庁公式サイト天気予報・最高気温・注意報や警報
環境省 熱中症予防情報サイト全国のWBGT(暑さ指数)の実況値と予測値
熱中症警戒アラート危険な暑さが予想される日に発表される警戒情報

熱中症警戒アラートは、暑さ指数(WBGT)の予想値が33以上になると予想される場合に発表されます。さらに2024年(令和6年)4月からは、一段上の「熱中症特別警戒アラート」の運用も始まっており、こちらは都道府県内のすべての地点で暑さ指数の予想値が35以上になる場合などに発表されます。

環境省のサイトではメール通知の登録もできるので、毎日確認するのが難しい方でも危険な日を見逃さずに済みます。こうしたアラートが出た日は、酷暑日に相当する厳しい暑さが予想されているということなので、外出を控えるなど最大限の対策をとりましょう。

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まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 酷暑日とは最高気温が40℃以上になる日を指す気象用語
  • 2026年4月17日に気象庁が予報用語として正式採用し、2026年夏から運用
  • 猛暑日(35℃以上)との違いは基準気温が5℃高いこと
  • 気温が体温を超える酷暑日では、体温調節が追いつかなくなるリスクが高い
  • 国内の観測史上最高気温は2025年8月5日の群馬県伊勢崎市・41.8℃
  • 40℃超えは2000年代以降に集中し、地球温暖化やヒートアイランド現象が背景にある
  • 酷暑日にはエアコンの使用が命を守る必須の対策になる
  • 気温だけでなく暑さ指数(WBGT)も確認すると危険度を判断しやすい
  • 環境省・気象庁の公式情報やアラート通知をこまめにチェックすることが大切

酷暑日は2026年に新しく設けられたばかりの言葉ですが、その背景には40℃を超える暑さがもう珍しくなくなったという日本の気候の変化があります。天気予報で「酷暑日」や「熱中症警戒アラート」を目にしたときにすぐ行動できるかどうかが、安全に夏を乗り切る分かれ道になります。正しい知識を持って、早めに暑さ対策を準備しておきましょう。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※気温の基準や記録、アラートの運用は今後変わる可能性があります。最新情報は気象庁・環境省の公式サイトでご確認ください(本記事は2026年6月時点の情報です)。

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